tZERO|アメリカのSTOプラットフォームの内情は?

STO
Stock exchange isometric composition with stock market price on laptop display control schedule bundles of banknotes vector illustration

tZEROとは世界最大とも言われているアメリカのSTOプラットフォームです。2014年10月にtZEROはウォール・ストリートに革新をもたらそうとOverstock.comの子会社であるMedici Venturesから改名、設立されました。2018年10月時点で1億3400万ドルの資金調達に成功しています。

 

投資家が安心して取引できるようにtZEROでは(米国)連邦証券法および規制に則って運営されています。また、tZEROで取引されるセキュリティートークンはリスク管理ソフトウェア、注文管理システム、マッチングエンジンなどの機能を備えていて、そのプラットフォームはデジタル資産を売買するための「クリプトプラットフォーム」として特許申請されています。

 

tZEROは以下3点で資本市場の強化を目指しています。

 

・透明性の向上

・市場へ流動性の枠組みを設ける

・高値な仲介者への依存軽減

 

そして、tZEROは以下6点を実現したプラットフォームです。

 

  1. SEC登録およびFINRA(証券取引の透明性の確保のために、証券取引会社の行動を監視・規制する民間組織)会員の証券会社を2つ保有しています。
  2. tZEROのDigital Locate Receiptソフトウェア。これは、市場参加者に証券の貸し出しおよび借入のためのより透明で効率的、柔軟なソリューションを提供するように設計されています。(顧客の生産テスト中)
  3. 独自のルーティング技術は125以上の証券会社にサービスを提供し、接続性、市場アクセス、スマートオーダールーティング(株の売買注文を入れた際に自動的に、最も気配値が有利な取引所にオーダーを出す注文、SORとも)、そしてアルゴリズム取引(時間・価格・出来高に応じてプログラムが自動的に注文を繰り返す取引)のソリューションを提供します。
  4. 技術インフラは1日あたり1億以上の伝統的注文を処理することが可能です。
  5. 代替取引システム(ATS)は24時間取引(伝統的な持分証券(他社への出資等による会社の持分))を可能にし、他の窓口が閉じている間も流動性を確保します。
  6. 高度な財務モデルを実行し、適応型動的ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)が作成可能なロボ・アドバイザリー企業(AIを使って資産管理・運用のアドバイスをする企業)の過半数を獲得。その利点は将来トークン保有者に提供される可能性があります。

 

tZEROは他にも以下4点を目指しています。

 

  1. 暗号証券取引が可能なトークン取引システムの開発
  2. 世界中の企業が伝統的な金融の制約を打破できるようにする。そうすることで、流通市場に流動性が生まれます
  3. tZERO取引システムによって、証券発行の流動性ギャップを埋め、暗号通貨コミュニティの大きな課題を解決
  4. 投資家のトークン化された証券取引への信頼を維持するために継続的な技術革新

 

2019年6月には取引を可能とするアプリをローンチすると発表しています。アプリを開発しているのは仮想通貨関連のスタートアップ企業Bitsyです。tZEROはBitsyを獲得した理由の一つにこのアプリの開発をあげています。

 

懸念事項として、tZEROの親会社であり最大の出資者であるOverstock.comが二度にわたり資本注入の締め日に間に合わなかったことです。Overstock.comは二つのアジアファンドと2018年夏に投資の交渉を開始し同年12月には契約が成立する予定でした。その契約の内容とは香港を拠点にした投資会社GSRキャピタルが、2億7000万ドル相当のtZERO資本(15億ドルの運用価値)、Overstock.comから3,000万ドルのtZEROトークン、そしてOverstock.comの株式1億4,555万ドルを購入するというものです。

 

しかしながら、GSRは締め日の延期を求めたため2019年2月に変更され、新しい期日が迫ってくるとGSRは再度支払いを延期させ4億400万ドルの投資に代わって「tZERO普通株式への最大1億ドルの投資を共同主導する」と新たにシンガポールのプライベート・エクイティ企業のマカラキャピタルをメンバーに加えました。新たな契約締め日は発表されていません。一方で、Overstock.comはGSRがマカラキャピタルと共同主導したとしても、GSRは昨年8月に契約した3,000万ドルのtZEROトークンの購入は義務であり5月の株主総会までに遂行されることを求めています。二度も入金を延期されたtZEROは新たな投資家を見つける必要性が出てきたのかもしれません。

 

https://www.startengine.com/tzeroregs

https://www.coindesk.com/overstocks-tzero-token-market-misses-closing-date-for-100-million-raise

https://coin-otaku.com/topic/31028#tZERO-6

https://coincentral.com/what-is-tzero-and-why-it-could-be-a-big-deal/ 

https://venturetimes.jp/cryptocurrency/43027.html

https://stoupdates.com/security-token-platform-tzero-aiming-to-launch-bitcoin-trading-app-in-june/

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