米国株に投資できるDEX・InjectiveProtocolを解説|TerraformLabsの合成資産プロトコル「Mirror」とは?

米国の個人投資家はロビンフットを利用してAppleやGoogleの株式に気軽に投資できるようになり、今後は全世界の投資家が24時間米国株式に投資できる環境の整備が期待されています。

 

米国上場企業の株式が、Defi市場で合成資産(synthetic assets)に形を変えて取引可能となることは従来の株式市場と暗号資産を統合する新たなエコシステムの形成を促進することでしょう。

 

韓国のブロックチェーン企業「Terraform Labs」は、合成資産プロトコル「Mirror protcol」の開発/提供しており、「分散型価格オラクル」を使用して、株式市場における米国株式の価格を追跡します。

 

「Mirror protcol」は、実際の資産の価格を反映するトークン(合成資産)「MirroredAssets(mAssets)」を発行し、米国株式のみならずさまざまな金融資産の価格を追跡することが可能です。

 

価格追跡によって合成資産(トークン)を発行することで、暗号資産と従来の金融市場の統合が実現され、米国以外の国に住む人々に24時間年中無休の投資機会を提供します。

 

本稿では、Facebook、Amazon、Netflix、Googleなどの株式を合成資産として取引するサービスの普及について解説していきます。

 

「Terraform Labs」について

2019年の「Forbes 30 under 30」に選出されたDo Kwonが2018年に創業した「Terraform Labs」は、世界中の個人投資家が米国の株式市場により簡単に参加できる方法を作ることを目指し、「Mirror protcol」の開発を進めてきました。

 

米国株式は36.3兆ドルの市場規模を誇る一方、そのアクセスは限定されており、米国株式の価格を追跡した合成資産をトークンとして発行/取引する機会を「Terraform Labs」は世界中の個人投資家に提供します。

 

現在、暗号資産市場ではビットコインが希少性の高い新たなアセットクラスとして人気を集めており、株や不動産を担保にしたセキュリティトークン(デジタル証券)の発行/取引市場も形成されています。

 

セキュリティトークン(デジタル証券)はスタートアップ企業など未公開株式を主に対象していることから米国上場株式の価格を追跡したトークン(合成資産)が市場に出回ることで、暗号資産市場はよりそのエコシステムを拡大することでしょう。

 

「Terraform Labs」には、

 

・Coinbase Ventures

・Arrington XRP Capital

・Pantera Capital

・Polychain Capital

・GalaxyDigital

 

出資しており、資産価格を追跡する高度な技術によって世界の株式市場と暗号資産市場を繋ぐ役割を今後は担うと考えられます。

 

また、「MirroredAssets(mAssets)」は、分散型取引所Uniswap、Terraswapに上場しており、Mirrorのガバナンストークン「MIR」の発行も予定しています。

 

ガバナンストークン「MIR」を流動性プールに追加することで、資産取引から手数料(0.25%)を稼ぐことができ、mAsset/MIRペアの流動性供給に貢献することでユーザーはエアドロップでMIRを受け取ることもできます。

 

Arrington XRP Capitalレポートの中で「米国株式決済/取引を行う集中型取引所/プラットフォームの代替手段」とMirroを評価しており、150%の担保率で「synthetic equity」を作成することができる点においても合成資産プラットフォーム「Synthetix」よりも競合優位性を獲得しています。

 

「Injective」 分散型株式取引の開始

レイヤー2分散型取引所(DEX)「Injective」は、「Terraform Labs」と「BandProtocol」との提携によってFacebook、Amazon、Netflix、Googleなどの株式取引サービスを開始しています。

 

「私たちは、分散型プロトコルを通じて、誰もが金融にアクセスし、利用できるようにするよう努めています。既存のプラットフォームがゲートキーパーとして機能し、技術的な課題に苦しんでいる間、株式への投資は依然として世界中の何十億もの人々がアクセスできないままです。Injectiveは、これらの重要な問題をシームレスに修正して、誰でも無料で株を取引できるようにするのに役立ちます。」

 

Injective ProtocolのCEOであるEric Chen氏はこのように述べており、「Terraform Labs」は、合成資産プロトコル「Mirror protcol」など技術提供によって従来の株式をトークン化し、投資家は「InjectiveSolstice V2ネットワーク」を通じてUSDTで株式を購入できます。

 

「Injective」は、1秒のブロック時間と瞬時のファイナリティを可能にし、比類のないスケーラビリティとスピードをもたらすレイヤー2分散型取引所(DEX)として開発/提供されており、Binance、Pantera、Hashedなどが出資しています。

 

「Terraform Labs」の技術はすでに暗号資産領域で活用が広がっており、合成資産プロトコル「Mirror protcol」を活用した様々な資産の価格を追跡する「MirroredAssets(mAssets)」の発行が期待されます。

 

まとめ

FacebookAmazonNetflixGoogleなど米国株が、Defi市場で合成資産に形を変えて取引される時代が到来したことは非常に喜ばしいことであり、この実験的な取り組みがどのように世間に認知されていくのか大きな期待が寄せられています。

 

合成資産プロトコル「Mirror protcol」を開発/提供するTerraform Labs」、レイヤー2分散型取引所(DEX)「Injective」は暗号資産領域におけるスタートアップ企業であり、このような企業が5,10年後に成長企業としてその影響力を拡大することになれば、資本市場はより高度な技術によって変革されることでしょう。

 

・参考文献

 

Mirror Wallet Launches Stock Trading App to Rival Wounded Robinhood

Mirror

Mirror User Guide

Terra Brings 24-Hour Trading to Synthetic Versions of Stocks Like TSLA and AAPL

Terraform Labs Launches ‘Mirror Protocol’ for Investors Worldwide to Participate in US Equities

Facebook, Amazon, Netflix, and Google Stocks Now Available in DeFi

Mirror Wallet Offers Robinhood-Like Trading Experience and Access to Top 12 US Stocks to Anyone in the World 

Injective Protocol launches decentralized stock trading