中国ブロックチェーン市場のユースケースや各省におけるロードマップ

海外市場における締め出しの印象が強い中国ですが、経済成長の観点からは、2024年に中国が米国を抜いて世界一の経済大国となることが予想されており、国内における経済活動とその計画の実態を把握し、各国がそれに倣い取り組みを進めていくことが重要になるとも考えられます。

 

中国においては南京と成都などで地方政府が主導するブロックチェーン会議が実施され、開発事業者も公聴に参加するなど、官民が連携して積極的なコミュニケーションを実施し、ブロックチェーン市場におけるより高度なコンプライアンスの開発が行われています。

 

ブロックチェーンによる産業振興や工業団地の設立

 

南京の江北新区(自由貿易区)は、経済成長に向けてブロックチェーンを重要産業と位置付けており、成都成華区はブロックチェーンコンピューティングに特化したブロックチェーン工業団地を建設するなど、中国では深センや北京のみならず各地でブロックチェーンを産業分野に応用する取り組みが進行。

 

今回は、ブロックチェーン市場の発展促進に向けた計画を中長期的に観測するべく、中国における各省の取り組みを解説していきます。

 

・南京 江北新区

 

8月18日に行われた南京江北新区(自由貿易区)グローバルブロックチェーンサミットフォーラムでは、ブロックチェーン技術と産業の発展に向けて、継続的なブロックチェーンアプリケーションシナリオの強化および改善を行うことが発表され、

 

・ブロックチェーンプラットフォームの構築
・高度人材の育成、ネットワークの構築
・ビジネス環境の最適化によるより多くの新しいビジネスモデルの創出

 

など、南京江北新区の経済成長に向けた取り組みにブロックチェーン技術の活用が見込まれています。

 

・成都 成華区

 

成都においては8月22日に、新経済委員会や市科学技術局、成華区人民政府、新経済技術局、投資促進局が共同で、「“共享新机遇——2020全球区块链算力大会暨新基建矿业峰会”※」を開催。

 

※新しい機会の共有-2020グローバルブロックチェーンコンピューティングパワーカンファレンスと新しいインフラストラクチャマイニングサミット

 

成華区政府と中国のブロックチェーンメディア巴比特は、戦略的調印式を実施し、

 

・ブロックチェーンコンピューティング、チップ、アプリケーションなど各企業が有する経営資源の統合
・「ブロックチェーン+」の新しい開発モデルの積極的な追求
・実体経済、デジタル政府、スマートシティ、その他の分野でのブロックチェーンの適用を促進

 

の実現を目指し、ブロックチェーン工業団地を建設するとしています。

 

成華区は、「全球算力之都(コンピューティングパワーのグローバルキャピタル)」におけるブロックチェーンアプリケーションのデモンストレーションの実施によって、

 

・大規模で強力な人材の採用
・ブロックチェーン、新しいインフラ及びエコシステムに基づく新しいテクノロジーの開発
・社会統合アプリケーションによる新たな経済発展に向けた開発

 

を行うとしており、より高度なブロックチェーンの開発・応用事例が生み出される環境整備に取り組んでいます。

 

ブロックチェーンサービスネットワークや産業規模の拡大

 

その他の地域でも、福建省においてブロックチェーンサービスネットワーク(BSN)に基づいた「国家东南区域区块链主干网(南東地域ブロックチェーンネットワーク)」を構築し、南平市の武夷新区で最初のブロックチェーンサービスネットワークの立ち上げを行うとしています。

 

「河南省推动制造业高质量发展实施方案(河南省における製造業の発展促進に向けた計画)」を発表した河南省では、ビッグデータ、人工知能、ブロックチェーンのさらなる適用を進めるとしており、それによって産業規模は7000億元(2022年)と1兆元(2025年)に到達することを計画。

 

このように中国ではブロックチェーン市場の発展に向けた大規模な取り組みが各省で進行しており、地方政府や国家による支援のもと、企業活動の活性化が図られています。

 

・参考文献

 

产业区块链一周动态丨成都欲打造全球算力之都,BSN写入福建新基建三年行动计划

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