NTTデータ 国際物流におけるブロックチェーン活用事例

ブロックチェーン

海外ではMaerskとIBMによる「TradeLens」、FedExやUPSなど500社が参加する「BiTA(輸送業向けブロックチェーン同盟)」といった取り組みが行われています。

 

日本の物流業界でも書類の管理やチェックが人の手によって行われており、企業間での情報共有も標準化されていないといった課題が存在しています。

 

そのような状況の中で「NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)」は「貿易手続データ連携システム」の実証実験を進めています。

 

実際に京浜港、清水港、博多港ではシステムを実際に使って入力作業が行われ、企業ごとに業務フローが異なる場合には共通のルールを整備するなど、課題解決にむけての実践的な取り組みが進められているのが特徴です。

 

「貿易手続データ連携システム」によって貨物や取引情報の機密性が担保され、港湾でのデータ共有や管理がより円滑に行われるようになることが期待されています。

 

NEDOについて

 

 

NEDOは国と経済産業省が立案した政策に基づいて予算が与えられており、産業界や大学・公的な研究機関がプロジェクトに参画しています。

 

技術戦略や体制の構築を国と産官学が協力して行えるような国立研究開発法人として、オープンイノベーションを実現させることが期待されています。

 

そして、NEDOが推進している『IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業』ではNTTデータがシステム開発を行っています。

 

NTTデータは2017年8月から「貿易ブロックチェーンコンソーシアム」を発足し、川崎汽船株式会社、株式会社商船三井といった企業も参加しています。

 

日本でもこのような取り組みが進行しており、「NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)」とのデータ連携を実現するなど、官民一体となって国際物流の円滑化を目指しています。

 

他国の取り組みと世界規模での標準化について

 

 

サウジアラビアは経済改革計画「Vision2030」によって世界的な物流拠点を目指しています。

 

TradeLensとサウジアラビア独自の貿易プラットフォーム「FASAH」の提携を試験的に行い、国際物流のさらなる発展を目指しています。

 

このように日本では「貿易手続データ連携システム」、サウジアラビアでは「TradeLens」といったように各国のシステムが異なっているのが現状です。

 

それぞれの国の法律や税制に合わせたシステム開発がまずは重要になるため、その点においては世界規模で大きな取り組みが同時並行で進んでいると言えるでしょう。

 

それぞれの枠組みごとにプラットフォームの開発が進行していますが、世界的な標準化にむけてはそれぞれの利権や思惑が絡んでくるため中長期的な取り組みが必要不可欠です。

 

国際的な枠組み作りと協働の可能性について

 

 

アジアの大手船社とCargoSmartが共同でプラットフォーム構築を目指す「Global Shipping Business Network (GSBN)」が2018年11月に設立されました。

 

このコンソーシアムはTradeLensとは異なる取り組みとしてOracle Cloud Blockchain Serviceをベースにして開発が進められています。

 

このようにMaerskとIBMの取り組みに抵抗のある船社や企業は実在し、システムの統合は現時点では難しいと考えられます。

 

国際的な枠組みについてはそれぞれのコンソーシアムごとにわかれることが予想され、国際物流のあり方も大きく変わってくることでしょう。

 

参考文献

 

NTTデータ公式サイト(https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/082300/

「ブロックチェーンを活用して貿易情報を共有、NEDOやNTTデータが開発へ 来年に実証実験」(https://jp.cointelegraph.com/news/ntt-date-and-nedo-start-to-make-trade-information-sharing-system-with-blockchain

「サウジアラビア政府、IBMとマースクが開発したブロックチェーンソリューション「TradeLens」を試験導入へ」(https://jp.cointelegraph.com/news/saudi-arabia-completes-ibm-tradelens-pilot-for-cross-border-blockchain-trade

「Shipping-guide」(https://shipping-guide.net/new_year/20190101.pdf

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