この記事では決済手段のトークン化事例として「MUFGウォレット」を解説していきます。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)はクレジットカードなど複数の決済サービスを一元管理する「MUFGウォレット」を9月から開始すると発表しました。
「MUFGウォレット」ではQRコードやデビットカードといった決済サービスのみならず、ポイントの管理もアプリで一元管理することができます。
株式会社三菱UFJ銀行はTIS株式会社と共同で、トークンリクエスタ(TR)代行事業を展開しており、「MUFGウォレット」のセキュリティインフラにもトークン化技術が活用されています。
MUFGウォレットの現状と課題
これまでクレジットカードを使用し、決済を行っていた人々は「MUFGウォレットは」を利用することで、スマホアプリで決済ができるようになります。
サービス開始とともにVISAでの決済ができるようになり、2020年春にはJCBデビットカード、その他のポイントサービスとの連携も行っていくとしています。
他の決済サービスとの違いは、セキュリティインフラにトークン化技術を取り入れている点にあり、スマートフォンを落としてしまった場合にもカード番号を他人に知られることはないとされます。
デジタル通貨「MUFGコイン」の発行予定は?
「MUFGコイン」は2016年ごろから開発が進められ、2017年には従業員1500人を対象に実証実験も行っています。
これは本社内のコンビニで行われたものですが、実用化にむけた取り組みを段階的に実施し、
2018年10月には「MUFGコイン」を「coin(コイン)」に改めることを発表。
これは決済以外の利用方法も見込んで行われたもので、個人間でも割り勘をすることも想定して、円に連動するステーブルコインであるとされています。
最近では、花王がデジタル通貨「花王コイン」について言及するなど、各企業がデジタル通貨についての興味・関心を寄せており、「coin(MUFGコイン)」の発行は日本市場でも大きな話題を集めることとなりそうです。
「coin(MUFGコイン)」は2019年後半に実用化される予定とされています。
参考文献
「花王コイン」「MUFGコイン」など、各役員が言及—金融庁「決済高度化官民推進会議」【フィスコ・ビットコインニュース】
IoT時代を見据えた「トークンリクエスタ代行サービス」について
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