CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の実用化に向けて|市場関係者からの理解醸成や一般市民への啓蒙

CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の実用化に向けては技術的障壁の克服と現行の通貨システムの秩序への影響を検証する必要があり、各国の中央銀行が積極的な取り組みを見せており、日本でも日本銀行がデジタル通貨部門に有望な人材を配置するなど新たな時代に向けて準備を進めています。

 

中国では、深セン、蘇州、成都、西安新区においてデジタル人民元に関するパイロットプロジェクトを実施しており、最近では北京、天津、河北省、長江デルタおよびグレートデルタといった都市も対象地域となっており、今年中に政策設計を完了するとしています。

 

主要銀行でもデジタル人民元のeウォレットアプリのテストが行われており、内部での研究開発の成果を踏まえ、一般市民への展開を見据えた取り組みが今後も活性化することでしょう。

 

現金偽装が大きな問題とされていた中国ではキャッシュレス決済が普及していましたが、新型コロナウィルスの感染拡大によって、紙幣を介した物理的な金銭のやり取りも感染のリスクが高まるとして各国で決済手段のデジタル化が推進されています。

 

現在のところデジタル人民元がいつ正式に利用が開始されるかは明確にされていませんが、その普及による影響力を検証することで、貿易・金融の効率化の可能性を探り、新たな経済成長の刺激策となることが期待されます。

 

米国においてもFRBがデジタル通貨に関する研究を進めており、下記の記事に詳細をまとめています。

 

 

既存の法定通貨に対する影響など、基軸通貨である米ドルがデジタル通貨として普及した際のメリット・デメリットについて慎重な検証を行う必要があり、デジタル人民元など先行事例を踏まえた上で、より効率的で安全な通貨・決済システムの開発・展開が望まれます。

 

各国においてデジタル通貨への関心が高まる一方で、その普及に向けては実証をもとにした中長期的な潜在的リスクの把握や克服などが必要となると考えられます。

 

ドイツ連邦財務省のフィンテック評議会は「Der digitale, programmierbare Euro」といったレポートを発表しており、市場関係者からの理解醸成や一般市民への啓蒙など、各国の中央銀行や関係組織による取り組みに期待が寄せられます。

 

・参考文献

 

https://mainichi.jp/articles/20200815/k00/00m/020/333000c

https://www.weforum.org/agenda/2020/08/why-its-time-to-take-central-banks-digital-currencies-seriously/

China is set to expand its digital currency testing program to large cities, including Beijing

https://m.8btc.com/media/635076

https://www.bihai123.com.cn/news/ywqkl/165848.html

German Ministry of Finance Calls for Blockchain-Based, Digital, Programmable Euro

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