ヨーロッパのリアルエステートセキュリティトークン(REST)市場について

不動産STO

Black Manta Capital Partners(ブラックマンタ)は、ルクセンブルクに設立され、ドイツに子会社を展開し、セキュリティトークン事業に取り組んでいます。

 

今回、ブラックマンタはドイツの不動産企業であるTigris Immobilienとの協業によって、総額で$12 Million(およそ13億円)分の新築不動産のセキュリティトークンプロジェクトを開始しました。

 

ベルリン・フリードリヒスハイン=クロイツベルク区での不動産開発プロジェクトへの「Assert participation certificates(参加証明書)」をセキュリティトークン化(詳しくは公式HPを参照)と考えられ、高利回りな新築不動産プロジェクトに最小投資額500ユーロから参加できるのは特徴です。

 

・発行体:Tigris Immobilien
・トークン総額:1,999,500ユーロ(プロジェクト全体10,943,398ユーロ)
・最小投資額:500ユーロ
・種類:メザニン
・アセット:参加証明書(20%の収益配当)
・購入可能通貨:EUR/BTC
・利回り(税引前)IRR:8%pa
・期間:2020年4月14日-5月31日
・トークンの譲渡:可能
・プロトコル:ERC-20
・プロジェクト概要:新築不動産開発
(約2000平方メートル:それぞれ40〜60平方メートルのアパートユニットが建築予定)

 

リアルエステートセキュリティトークン(REST)市場について

 

リアルエステートセキュリティトークン(REST)市場は今年に入り、活況を呈しており、Realtによる米国不動産のセキュリティトークンプロジェクトによって、全体の取引高の15%を占めるようになりました。

 

米国では企業がSTOを行う場合にはSECへの登録免除規定であるRegulationに準拠してセキュリティトークンは発行されるために、Rule144に基づいて1年間のロックアップ期間が課せられます。

 

これは未公開企業の株式の短期売買を防止し、投資家保護を実現するための規制ではありますが、STO市場においては取引量が増加しないことから市場の将来性に疑問を呈する声も少なくありませんでした。

 

不動産セキュリティトークンはRegulationに準拠する必要がないことから取引高の増加に貢献することが予想され、そのことから2020年はSTO市場がより一層の拡大を遂げることが考えられます。

 

これまで不動産投資は一部の投資家限定のインカムゲイン型の投資商品として親しまれてきましたが、今後は一般投資家へより安定的で高利回りな海外不動産に投資できる機会が提供されることでしょう。

 

そのような市場環境の変化が予想される中で、ヨーロッパでもリアルエステートセキュリティトークン(REST)への取り組みが行われたことはさらなる市場の発展を期待させるものであり、より多くの国々で不動産市場の流動性および新規性の高い取り組みによる投資市場の活性化が図られると考えられます。

 

今回のブラックマンタとTigris ImmobilienのSTOは、ドイツとオーストリアの投資家限定で行われるものですが、今後はヨーロッパ全域を対象としたSTOの実施を検討しているとのこと。

参照:  https://blackmanta.capital/tigris-s17a/

 

今回の不動産開発プロジェクトの概要について、公式サイトで確認したところ非常に洗練されたアパートメントであることがわかりました。

 

このような不動産に投資できるとなると、国際的な流動性向上が見込まれることでしょう。

これまでの「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」の取り組み

ドイツでは国債全年限でマイナス金利化が進んでいますが、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和とともにキャピタルゲインを得ることを目的として買いが殺到。

 

国債利回りは、財政悪化の指針として古くから知られていましたが、すでにその役割は失われており、債券市場における混乱の深刻さを物語っています。

 

財政均衡を最重要課題としてきたドイツ政府ですが、景気後退(リセッション)への備えとして、500億ユーロ(約5兆9000億円)の追加支出を行う姿勢を明らかにしています。

 

・4-6月期国内総生産(GDP)前期比0.1%減少
・ドイツ製造業PMI速報値43.6(予想:43.0)

 

米中貿易摩擦、イギリス合意なき離脱(ブレグジット)といった国際情勢の混乱とともに製造業や輸出が低迷しているドイツ経済ですが、景気刺激策として新たな産業の創出を模索している状況にあると言えます。

 

そのような中で、ブロックチェーン企業「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」が、STOプラットフォームの立ち上げをドイツ連邦金融監督庁(BaFIN)から承認されたことが明らかになりました。

 

今年に入ってドイツ国内では3件目のSTOが承認された事例となり、「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」の取り組みについて紹介していきます。

 

「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」について

 

「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」はルクセンブルクの企業であり、ヨーロッパを中心としてSTOプラットホームの展開を目指しています。

 

ドイツ連邦金融監督庁(BaFIN)からの承認を得るまでには申請から9ヶ月の期間を要したことが明らかになっていますが、ドイツではBitbond、Fundamentに次いでのSTO事例として注目を集めています。

 

今回のドイツ連邦金融監督庁(BaFIN)による承認によって、「ブラックマンタ(Black Manta Capital)」は今年の第4四半期にもSTOプラットホームの提供を始めるとしています。

 

BMCPコンサルティング(ウィーン)
BMCP社(マルタ)

 

といった企業とともに投資プラットフォーム市場の開拓を行うとしており、シンガポールにおいても「ブラックマンタ・アジア(Black Manta Capital Asia)」を設立する予定となっています。

ドイツのSTO市場について

 

ドイツはBlackMantaを含めるとすでに3件のSTOが、ドイツ連邦金融監督庁(BaFIN)に承認されており、世界的にも先進的な取り組みを行っています。

 

アメリカではSEC(証券取引委員会)が規制当局となっており、登録免除規定のRegulationを適用することで、私募によるSTOが多く行われています。

 

ドイツの場合は

 

公募債(Bitbond)
不動産担保証券(Fundament)

 

を裏付け資産としたセキュリティトークン発行が行われており、Fundamentの場合は2億5000万ユーロ(2億8000万ドル)規模のSTOを計画しているなど、大規模な資金調達が行われています。

参考文献

ドイツ規制当局、金融会社ブラックマンタにセキュリティトークンの提供認める | 19年4QにSTOプラットフォーム
金融会社ブラックマンタ・キャピタル・パートナーズは、ドイツ連邦金融監督庁(BaFIN)から、セキュリティトークン・オファリング(STO)プラットフォームのライセンスを取得した。

 

STOs: Black Manta Capital Introduces Million Real Estate Security Token Offering for Regular Investors
Germany-based Black Manta Capital Partners has introduced a million security token offering (STO) for the Berlin real estate market. The initiative is re

コメント

タイトルとURLをコピーしました