スマートコントラクトとオラクルを活用したインデックス保険|Arbol×Chainlink

保険市場では「インデックス保険(パラメトリック保険)」の提供が行われており、スマートコントラクトとオラクルを活用した保険金支払いの自動化について今回は解説していきます。

 

日本では、近年、自然災害が多発していることから新たな保険商品の開発が行われており、東京海上日動火災保険は「地震に備えるEQuick(イークイック)保険」の提供を開始しました。

 

この保険は「インデックス保険(パラメトリック保険)」とも呼ばれ、保険加入者が住う地域の震度(指数)を基準にして保険金の支払いが行われます。

 

支払いの仕組みとしては、指数を超える自然災害が発生した地域の加入者に対して保険会社がメールを送信。

 

加入者は住所と口座を記載して返信することで、最短3日で保険料の支払いが完了します。

 

自然災害による家屋の損傷具合などを保険会社が確認・調査する時間や手間が短縮されることからより効率的な保険商品として普及が見込まれています。

 

スマートコントラクトとオラクルを活用したインデックス保険について

「インデックス保険(パラメトリック保険)」は農業分野においてさらなる普及が見込まれています。

 

気象データに基づく降水量を指数とする「インデックス保険(パラメトリック保険)」は、集中豪雨やかんばつなど農業を営むリスクを軽減することができます。

 

より解像度の高い降雨測定システム(NASA・CHIRPSなど)やIoTセンサーやスマートフォンの性能向上によって気象データの正確な取得が可能となり、作物を育成する農家の経済的なリスクを軽減します。

 

「インデックス保険(パラメトリック保険)」は様々な産業分野で利活用が広まる一方で、その指数の不正操作や基準が曖昧であった場合には詐欺が発生してしまうといったデメリットもあり、指標となるデータの透明性の担保が重要となります。

 

例えば、国や地域によっては、降水量を指数した場合にも基準とする気象データと生産者が住う地域の降水量が異なる場合があります。

 

※保険加入者が気象観測所から遠く離れた場所で農業を営む場合など

 

また、農作物の育成は降雨量のみならず、様々な変数(気温、土壌水分、病気など)も関係するため小麦やトウモロコシなどの作物収量モデルが確立された品種に保険の対象が限定されるといった特徴もあります。

 

「インデックス保険(パラメトリック保険)」は上記のようなメリット・デメリットがありますが、そのデータの収集および決済を自動化し、より効率的な保険商品の提供に向けてはスマートコントラクトとオラクルの活用が見込まれています。

 

ArbolプラットフォームとChainlinkオラクルの統合

参考:Businesses and Farmers Can Now Hedge Weather Risk Through the Arbol Platform and Chainlink Data

Arbolプラットフォームは、Chainlinkの分散オラクルネットワークを接続し、National Oceanic and Atmospheric Administration(NOAA)などの外部システムからの降水量データの正確な取得を実現します。

 

スマートコントラクト上で実行のトリガーとなるデータの信頼性が担保されていることで、安全な運用が可能となり、正確で自律的なプロセスと決済時間が大幅に短縮されます。

 

Chainlinkの分散オラクルネットワークは、スマートコントラクトと外部システムのシームレスな統合によって、「インデックス保険(パラメトリック保険)」の迅速な保険金支払いと不正防止を実現し、Arbolは気象リスクに対応する保険商品のデジタル化を推進しています。

 

・参考文献

Businesses and Farmers Can Now Hedge Weather Risk Through the Arbol Platform and Chainlink Data

Parametric Insurance Part II: The Time is Right

Expanding on Arbol’s Deal with Chainlink: How Our Platform Works and What this Deal Means for the Future

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